- 結婚相談所に裏事情はあるの?
- 結婚相談所の成婚率の実態は?
- 本当におすすめできる結婚相談所は?
こういった疑問に答えます。
結婚相談所を選ぶとき、「成婚率の高さ」を重視している方は多いのではないでしょうか。「お金をかけて入会するからには、実績のある相談所を選びたい」と思うのは当然です。
しかし、結婚相談所が公表している成婚率の裏には驚くような「からくり」があることは意外と知られていません。見かけ上の成婚率が高くても、数字を鵜呑みにすると失敗する可能性があります。
そこで本記事では、300組以上のカップルを成婚に導いた結婚相談所Presiaの経験をもとに、結婚相談所の3つの裏事情を徹底解説します。
本当に安心して活動できる結婚相談所を探している方は必見です。
もくじ
結婚相談所のからくりとは?裏事情は?【成婚率の実態】
成婚率だけで結婚相談所を選ぶと、いつまでも成果が出ないのに費用だけがかさみ、「こんなはずじゃなかったのに…」と後悔するかもしれません。ここでは、結婚相談所の成婚率に隠された衝撃の「からくり」をご紹介します。
「成婚」の定義は、結婚相談所によって異なる
一般的に、「成婚」とは「結婚が成立すること」を意味します。
ところが、婚活業界では「成婚の定義」が統一されていないため、「どの段階で成婚とするか」という成婚条件が異なるのはあまり知られていません。
結婚相談所 | 成婚の定義 |
---|---|
IBJメンバーズ | 婚約(プロポーズ)をして結婚を約束 |
エン婚活エージェント | サービスを通じて出会った相手と、結婚を視野に入れて真剣交際していくと決意 |
パートナーエージェント | 交際中の二人が結婚の意思を固めて婚活を終了 |
オーネット | 会員同士で婚約・結婚するために退会届を提出 |
ツヴァイ | 交際・婚約・結婚を理由に退会届を提出(会員同士・会員外含む) |
ゼクシィ縁結びエージェント | 交際中の二人が結婚の意思を固めて婚活を終了 |
真剣交際に入った段階で成婚と見なされる場合、実際は結婚に至っていないカップルも「成婚者」のなかに含まれています。つまり、「真剣交際」を成婚の定義にすると「正式に婚約した人数」で算出するよりも成婚率を高く見せられるのが「からくり」のひとつです。
このほか、結婚相談所によっては「二人で旅行に行った」「同棲した」といった条件を成婚の定義に設定しているケースもあります。
「成婚率」の計算方法も、結婚相談所によって異なる
結婚相談所によって「成婚」の定義が違うだけでなく、「成婚率の算出方法」も各社でバラバラなのが実態です。成婚率の主な計算方法は、以下の3パターンです。
- 「成婚者」÷「退会者」
- 「成婚者」÷「会員数」
- 「成婚者」÷「入会者」
順にくわしく解説していきます。
「成婚者」÷「退会者」
「成婚して退会した人も、成婚せずに途中退会した人もすべて合計した全退会者のうち、成婚できた人の割合がどのくらいか」を算出する計算式です。「入会したあと、最終的に結婚できたかどうか」が分かるため、結婚相談所の実力を判断しやすいです。
- 新規入会者の人数は成婚率に影響しない
- 最終的に結婚できた人が多ければ成婚率が上がる
- サービスに不満があり途中退会する人が増えれば成婚率が下がる
この計算方法を使えば成婚率を高く見せられる傾向があるため、多くの結婚相談所が取り入れています。ただ、「結婚相談所に不満があり途中退会する会員」が多ければ分母が大きくなって成婚率が下がります。そのため、この計算方法を採用する結婚相談所は、途中退会者を減らすために高い顧客満足度を維持する必要があります。
「成婚者」÷「会員数」
「登録している会員のうち、成婚に至った人の割合がどのくらいか」を算出する計算式です。経済産業省の調査研究でも採用された計算方法で、正確な成婚率の数値に最も近いといえます。
- 会員数・新規入会数が少なければ数値が上がる
- 結婚できずに途中退会した人数・新規入会者の人数は数値に影響しない
この計算方法の場合、会員数が少なければ分母が小さくなって成婚率の数値が上がるため、小規模の結婚相談所は必然的に高い数値になりやすいです。したがって、同じ計算方法を採用していたとしても、「会員数の多い大手結婚相談所」と「会員数の少ない地域密着型の結婚相談所」を一概には比べられません。
「成婚者」÷「入会者」
「全入会者のうち、成婚退会した人の割合がどのくらいか」を算出する計算式です。結婚相談所の入会者数が少ないほど成婚率が高くなる傾向があります。最近はこの計算方法で成婚率を算出しているケースは少ないものの、小規模の結婚相談所では稀に採用されています。
- 入会数が少なければ数値が上がる
- 結婚できずに途中退会した人数は数値に影響しない
いずれの計算方法も「成婚までにかかった期間」は考慮されないため、成婚者には「結婚までに1年かかった人」や「3年かけて結婚した人」も含まれます。そのため、成婚率を確認する際は「成婚者の平均活動期間」や「1年以内に成婚した人の割合」などもチェックすることが重要です。
結婚相談所の成婚率ランキングは信用できない
成婚の定義や成婚率の算出方法は業界で統一されていないので、単純に成婚率の数字だけを比べた「結婚相談所ランキング」を鵜呑みにするべきではありません。
結婚相談所もひとつのビジネスなので、
- 実際は結婚に至っていない会員も「成婚者」に含める
- 入会から一定期間が経過した会員は「成婚」とみなす
- 自社会員以外の相手と婚約した場合も「成婚」に含める
といった方法を使って成婚率を高く見せ、新規会員を呼び込もうとしているケースもたくさんあります。
つまり、成婚率が高い結婚相談所が必ずしも「他社より結婚しやすい」とは限らないので、成婚率にこだわりすぎないことが重要です。自分に合った結婚相談所を選ぶ際は、成婚率だけでなく「活動方法」「サポート体制」「カウンセリングの質」などを総合的に判断しましょう。
理想の結婚相手に出会える結婚相談所の見つけ方は、仲人型の結婚相談所おすすめ5選【デメリットも解説】をご覧ください。
結婚相談所のからくり3選【裏事情】
結婚相談所の裏に隠された「成婚率以外の悪質なからくり」を3つご紹介します。
からくり①:「面談担当者」と「カウンセラー」は異なる
結婚相談所のからくり1つ目は、「無料カウンセリングを担当してくれた方」と「入会後の担当カウンセラー」が異なることです。
- 「無料カウンセリング」:新規会員の入会案内業務に特化した「営業担当」、もしくは「優秀なベテランスタッフ」が対応
- 「入会後の担当」:無料カウンセリングと”別のスタッフ”が対応
事実、婚活をスムーズに進めるには担当カウンセラーとの相性も重要なので、カウンセリング時に「いい感じの担当者さんだったから、この結婚相談所にしよう」と決める人もたくさんいます。しかし「蓋を開けてみたら別の担当者だった」となれば、入会を後悔してしまうでしょう。
失敗を防ぐには、無料カウンセリングでは「入会後の担当カウンセラーが誰か」を事前に確認しておくことが重要です。
からくり②:強引に成婚させようとする悪質なカウンセラーも
結婚相談所のからくり2つ目は、カウンセラーが会員の気持ちに寄り添わず、無理に結婚を勧めてくることです。
結婚相談所によっては、会員同士が結婚の意思を固めたときに支払う「成婚料」が設定されています。会員が成婚すれば5~30万円というまとまった金額が入るため、成婚料は結婚相談所にとって「大きな収入源」になっています。だからこそ会員の幸せよりも自社の利益を優先し、強引に結婚させて成婚料を回収しようとするカウンセラーもいるのが実態です。
正直なところ、あまりおすすめできない相手でも「あなたと相性ピッタリですよ!」などとゴリ押しして成婚退会させるケースもあります。
なかにはカウンセラーに対して「成婚数のノルマ」を課している結婚相談所もあるため、担当者を変更しても前のスタッフと同じような対応をされることも…。
からくり③:成婚できるかどうかは、あなたの努力次第
結婚相談所のからくり3つ目は、結婚できるかどうかは、結局のところ本人の努力にかかっているということです。
実績が高く評判もよい結婚相談所に入会したからといって必ず結婚できるというわけではないので、最終的に幸せを掴むには本人の努力が必要不可欠です。たとえば、カウンセラーのアドバイスを一切聞き入れず高望みし続けると、結婚どころかお見合いすら決まらないこともあります。
もちろん、多くのカウンセラーは会員が成婚できるように手厚くサポートしてくれるでしょう。とはいえ、実際に「お見合い」や「交際」をするのは本人自身なので、相手に好印象を与えられるように努力する必要があるのです。
結婚相談所のからくりを理解した上で、婚活を今すぐ始めよう
結婚相談所の悪質なからくりは、以下の3つだと紹介してきました。
- 「面談担当者」と「カウンセラー」は異なる
- 強引に成婚させようとする悪質なカウンセラーもいる
- 成婚できるかどうかは、あなたの努力次第
さらに「成婚の定義」や「成婚率の計算方法」も各社で異なるため、成婚率の高さだけで結婚相談所の実力を判断するのは難しいのが実態です。
成婚率に惑わされず、さまざまな観点から比較して無料カウンセリングに行き、本当に自分に合う結婚相談所を選びましょう。